「はあー・・・」



今日だけでいったい、

何回ため息をついただろう。


ため息をつきまくってる私の名前は、


浅田 奈緒。


中学2年生だ。



「奈緒ー」



私の名前を呼んでるのは、

親友の宮崎 舞。




「舞・・・」



「奈緒ため息つきすぎっ!」




「だって・・・」




そう言って私が視線をやったのは、


仲良くしゃべっている綾と荒井の姿だった。



綾は私のクラスメートで、かわいくてスポーツもできて頭もいい、

何でもできるタイプ。



そして荒井は・・・






私が初めて好きになった人・・・





―中学2年生 春―