「…………。」

朝言われた通り、職員室に行ってドアを開けると、

そこに乙葉世くんがいた。


「っ!?」

お、乙葉世くんっ!?

なんでここにっ!?


そんなことを思いながら、平静を装って担任の元まで行く。


(――……な、なんで隣にっ……。)

正直、全身が心臓みたいにドクドクいってる。


「―――で、お前の話なんだが。」

「え?」

「だから、おまえ今これといった友達がいないだろ?いつも一人だし。」

「はぁ、」

「ならいっそ、部活にでも入って友達を作れって。」


「…………は?」

部活の話か、何だ。

もっと重要な大事な話かと思ったのに………

(というか………悪い話じゃなくてよかった――!)


心底安心した。

「…で、どうだ?やっぱおまえの場合文化部か?中学の時は何やってた?」

「……いえ何も。というか、私部活入りませんよ。必須じゃないでしょ?」

「どうせ暇だろ?」

「暇じゃないです。」


《いつも乙葉世くんのこと考えているんで――。》


なーんて、本人の前(正しくは横)でそんなこと、ぜ―――――ったいに言えないけどね!


…………そういえば、乙葉世くんは先生となんの話してるんだろ?