「よしっ」

黙り込んでた南が、
何か思いついたって風に顔を輝かせた。

「今から苺のプレゼント買いに行こ!」

「えぇっ!?」

思ってもみなかった言葉にびっくりする。

「欲しいものある?」

南が嬉しそうに聞いてくる。

欲しいもの、って・・・。

嬉しいんだけど・・・
何だか複雑な気持ちになった。

何か悪いって言うか・・・。

そんな苺の気持ちも知らず、
南はにこにこしながら苺の答えを待っている。