玄関につくと、
遠藤がいた。
「うっす。」
と言いながら
遠藤は右手を軽く挙げた。
先帰ってるわね。と、
お母さんはこの場を後にした。
「ってか、遠藤
お母さんに御堂学院反対されてた?」
「反対っつ-か…。
驚いてたな、かなり(笑)
半分呆れられた。」
「あたしも、お母さんに驚かれたなぁ。」
「商業高校行く事か?」
「ううん。
御堂学院行く事。」
『・・・・・・。』
「…え、うそだろ、佐藤???!!!」
鼓膜が破れそうなほど、デカい声だった。
遠藤の目は、猿みたいに真ん丸(笑)
「ぶはっ、驚きすぎでしょ!」
思わず吹き出してしまった。
「いや、だって、
お前ぜって-行かねぇと
思ってたからさ…。」
「結構悩んだけど、行く事にしたの!
だから夏休み、頑張ろうよ!
絶対担任見返すよ?(笑)」
「おうっ!」
その時の遠藤の笑顔をは太陽よりまぶしくて、
自分の選択が正しいと確信できた。


![[詩集] コイノカタチ.](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.761/img/book/genre13.png)