「ちょっと、遠藤!
　あんたのせいであたしも
　呼び出しくらったじゃない!」


職員室に向かう廊下で訴える。



「はぁ?俺のせいじゃねえだろ!」

「じゃ、なんであたしまで呼び出しなのよ!」

「知らねえよ!」



こいつは、遠藤恭弥(ｴﾝﾄﾞｳｷｮｳﾔ)。


同じクラスの元野球部で、
残念ながらﾍﾞﾝﾁ入りしたことあるのは
たったの２回だけ。


しかもその２回はﾍﾞﾝﾁ入りしてたﾒﾝﾊﾞｰが
風邪を引いたからである。
だから実力ははっきり言って、ない(笑)



そしてあたしは佐藤実桜(ｻﾄｳﾐｵ)。

どこにでもいるような普通の中3女子。
彼氏なし。モテない!
でも遠藤に恋してることは秘密!///




でっかい声の言い合いは廊下中に響き渡り、
行き交う生徒や先生が見てくる。



しかしそんなの気にせず、
あたし達は言い合いを続ける。




「ごちゃごちゃうるせぇぞ!
　ほら、職員室行くぞ!」


「ちょっと待ちなさいよ―!(怒)」