「じゃぁ、なんで実桜に
 御堂学院一緒に行こうって
 遠藤が言うのよ!」


「それは…
 友達としていい奴だから…?」

そんな事を言った自分が
恥ずかしくなった。



「とりあえず、
 遠藤は実桜の事が好きなの!」


「なんでよ、絶っっっ対
 ありえない!!!!!」


そんな言い合いをしてると、
3時を過ぎてた。


「あ、もう3時だから
 勉強再開しなきゃ!
 
 由季、今日はご帰宅願います!(笑)」


「ひゃ-、あんたが真面目って…
 恋のパワーは大したもんだね!
 こんなに人格を
 変えてしまうなんて!

 また暇んなったら連絡してね!」


そう言って由季は帰って行った。




机に向かって、
勉強を始める。

でも遠藤の名前が
ふと、脳内を巡る。


もし、本当に遠藤が
あたしの事好きだったら…

つい妄想に走ってしまった。
そんな幸せを想像しただけで、
口元が緩む。


気を取り直して、勉強を再開した。


ニヤけるのは御堂学院レベルまで
成績をあげてから!!


そう心に誓った。