おとぎの国のお姫様


リリイが準備してくれた、軽い朝食を食べて、お気に入りの音楽を聴きながら車を走らせた。

「いってらっしゃいませ、アリス様」

「いつもありがとうね。田中さん」

「いえいえ。それでは、よい1日を」

「はい!」

運転手の田中さんに挨拶をして、車から降りた。
もう見慣れてしまったが、いつみても巨大な校舎である。
ま、私の家もここまでじゃないけど大きいし…

と、思いながら重い足を前に進める。
今日は何の授業があったんだけ?

ん~…

思い出せないので考えるのをやめた。
ぼーっと下を向いて歩いていく。

どんっ!

「あっ、すいません!」

ぼーっとしすぎたみたい。誰かにぶつかっちゃったよ。
制服をみるかぎり男の人…

「お、すまない」

その人が誰かが分かるにつれて、顔が青くなる。

「は、」


「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!???」」

お嬢様学校のど真ん中で私はそう叫んでしまった。