おとぎの国のお姫様


「アリス様!朝食の準備が整いました」

「ありがとうリリイ。でも私、もう時間が…」

学校までは20分くらいかかるのに。
ただいまの時刻は7:30。朝のレッスンで、無駄足を踏んでしまった。

「そういうと思って、車内でも召し上がれるものをご用意いたしました」

「え、本当!?」

「はい。最近アリス様は、朝食を抜いていらっしゃるので。」

「ありがとうリリイ!!助かるわ!」

リリイは飛び切りの笑顔で笑った。
そして、手に持っていた通学用のバックと、上に着るアウターを私によこした。

「表に、車を付けていますので乗ってくださいね」

「うん」

「行ってらっしゃいませ!」

「行ってきます‥」

リリイに手を振って、車に乗り込んだ。