おとぎの国のお姫様


ちょっと文句が言いたいけれど、いつものことだから気にしない。
しかもこの程度楽勝だし。

「よい…しょ」

本をすべて重ね、頭に乗せ、高速で部屋を10周した。

「お母様、私は今日学校ですので、今日はここで失礼させていただきます」

本当に時間がない。遅刻とかホントに勘弁…
と独り言を言いながらも、急いでドアのほうへ歩いて行った。


トントン‥


部屋から出ようとドアノブに手をかけると、向こう側からノックが聞こえた。

「開けて頂戴」

「はい」

とりあえず、返事だけしてドアを開けた。

「おかぁさまっ!私のドレスどこにやりましたの!?」

姉のマリー。高校2年ってところかな。
現在、婚活中(笑)

「リリイにきいたらどうかしら?今日は何かあるの?」

「今日は、ハルトのとこの舞踏会よ!」

ふんっ!と鼻息を荒げて胸を張った。
やっとのこと私に気づいたのか、こっちを見た瞬間鼻で笑った。

「あら?アンタまだいたの?」

「はい。それでは私は学校がありますので」

ペコリ。と礼をして部屋を後にした。
全く、後から来たのはそっちのくせにっ!!