「お、おい。副長が出るってよ。」


やけに小さい門番の声。


「ああ。あの鬼副長の拷問……。」

「前のあいつ、副長の拷問受けたって話だよな。」

「なんかそいつ、殺されたらしいぜ?」


“殺された”?

私、死ねるの?

悲しいはずなのに、辛さから抜け出せると思うと。そんなもの感じなかった。