†蝶鬼鈴†



「どういう意味だ、総司。」

「はぁ。土方さんだって。本当は、分かってるんじゃないんですか?」

僕たちが過ごした時間は、けして無駄ではない。
むしろ、彼女の優しさがうんと伝わった。


「っ………。」

黙りこむ皆に向かって、僕は追い討ちをかける。


「それでさ。静乃ちゃんは何て言ってるの?」

だいたい想像はつくけど。
僕の言葉で、やっと気が付いたのか。皆、目を見開く。


ほら……やっぱりね。