「酷いね。」 僕は、紗枝ちゃんに向かって言った。 静乃ちゃんに対してではなく。 紗枝ちゃんに対して。 女に興味は無いが、その子の性格なんか。 だいたいは見れば分かる。 野良猫か何かと思い。 そう言ったあと、物音がしたが気にせず続けた。 「はは。分かってないみたいだから言っとくけど。君に対してだよ。」 僕は、冷たく言いはなった。