私は、子供が好きでもないのに、保育士をしている。

今日は、友達と喧嘩した男の子の話を聞いていた。

どうやら、その子は、自称「自分の家(遊具)」に友達が入ってきたので、取っ組み合い

に、なったらしい。


どう考えても、こいつが悪い。


「おい、坊主。しょうもないことで喧嘩せんとき。はよ、謝ってきな。」


あの、優しーいイメージしかない、保育園の先生がこんな言葉を使っても、いいのだろう

か。いいんだよ。どうせ、誰も聞いてない。

ただ、この保育園の子供のほとんどが、私の口調を真似するので、はらはらするのであ

る。


「ういっす!」


男の子が言った。これも、私の真似だ。あー。だりィ・・・・・・。

そう言って男の子は、あの、泣いている男の子の所に走って行った。


早ぇえなぁ。


この世界の人間皆がこうだったら、今の社会は、もめる事もなく、超平和な日々だろう。

そして私も、あの坊主のような心を持っていれば、あんな事には為らなかったかも知れな

い。