君と過ごす時間






ヴーヴー…



携帯のマナーモードで目が覚めた。


いつのまにか寝ちゃったのか…。


「咲ー!ご飯!」

下からお母さんの声がした。


目覚めてばかりの重い体を起こして下へ向かった。



広いリビングに大きなテーブル。

それにレストランに出てきそうな食べ物がお洒落なお皿にのっかっていた。


きっと、周りから見れば羨ましいはずの食卓


けれど私にとってはこれがどうしても好きになれなかった