「ありがとう、ひな」


「どいたまー」


ぎりぎりチャイムに間に合って、真野っちが教室に入ってきた。


「きりーつ!」


日直の号令がかかった。


そして、めんどくさい
数学の授業が始まった。


「はじめに余談がありまーす」


「「なになに!?」」


教室中がざわついた。


「来週から俺、教育実習生をもつことになったから…」