尚輝の言葉を無視して先にどんどん進むあたし。 心臓がバクバクして尚輝の顔を直視出来ない…。 「おいっ、早いって…」 「あっ…ごめん」 小走りで追い付いてきた尚輝に申し訳ないって思った。 「………ごめん」 「ん?」 「………………」 「ほら、行くんだろ?」 「……………………………ん」 なに不機嫌になってんだろ。自分が自分じゃないみたいだ…。 無言で体育館に向かうあたしたち。気まずい空気がただよってる。