やっと絢が玄関にやってきた。
今日のこいつやばい。
中学のときはアップにしてた髪も今日はおろしていじってある。
もちろん風呂あがりでおろしてるのとかは見た事あるけど。
なにこれ。
なにこの笑顔。
......かわいすぎ。
死んでもいわねぇけど。
かわいいなんて言えなくててきとーに誤摩化した。
そして、俺らは学校に向かって歩き出した。
行く途中で遠回しに優しいこと言ってみたら、照れてやがる。
俺のこと好きじゃないくせに赤くなってんなよ。
「俺の事すき?」
聞いてみた。
"えっ?”
そんな驚くなよ。
俺の気持ちなんて届くはずがないんだ。
幼なじみって辛いわ。

