屋上に行くと、案の定告白。
「俊くんが好きなの!付き合って!」
さっきまで芹川くんだったのに何いきなり俊くんなんて呼んでんだよ。
俺は絢しか見えてねんだ。
「ごめん。俺好きな奴いるから」
そういうと女は泣き出した。
はぁ...こういう奴は苦手なんだよ。
「それって...2組の増田さん?いつも一緒にいるよね?」
「さぁな」
お前に関係ねぇだろ。
言ってやんねぇよ。
それだけ言って屋上を出ようとした。
「待って俊くん!本当に増田さんなの?それ言ってもいいの?」
めんどくさ。
これ以上めんどくせぇことになるのも嫌だったから、
「ちげーよ」
その言葉を残して屋上を後にした。
みんなに言っていい?って聞かれただけで否定してる俺って情けねぇな...
こんなんじゃ一生絢のこと彼女にできねぇぞ。

