さっきよりもっと近くなった。
その距離5cmほど。
「……んー?」
なっ…、なに…!?
私の顔を覗き込んでずっと視線が絡まる。
もしかして…この人もあの追いかけてきた人達の仲間!?
どーにかして逃げたい…!!
「お前、どっかで見た事ある顔してるけど…」
「ひっ…人違いやと思いますっ!!」
「えっ∑、関西弁?(笑)」
ひぃいいいい!!
関西弁までバレたー!!
何この人!!
全然話してくれへんし!!!
さっきから掴まれている手首を振りほどこうとしても、全然敵わない。
何この人の握力!!
ニコニコ笑っとる顔とは想像つかんぐらいの力やけど!!
