「ところで、何で関西弁なの?」
えくぼを出しながら首を傾げるガクさん。
さっきの怖さが吹き飛ぶほどの優しい笑顔…。
でも、なんて話せばええんやろ…。
最初から全部?
「めんどくせーから俺が言うわ。ひな、言っていいか?」
「あ、はい。お願いします」
まさか話してくれるとは…。
私の心読まれたんかな。
………………―――――――
「へー、んじゃひなちゃん今ひとりなんだ」
「そう…なりますね…」
「どっか当てもないの?」
「………あはは」
ははははは…、なんて笑えないか。
ガクさんは笑ってもくれてるけど、雅さんなんてつまんなそうに煙草吸ってる。
