でもちょっと怖いな…。
私人見知りやからなあ…。


私は無意識に雅さんの後ろに隠れていた。

雅さんともさっき知り合ったばっかやけど。




「あはは、怖がらせちゃった」

「何逃げてんだよ、ひな」

「いいよ雅。俺も名前言ってないし」




雅さんの後ろから少しだけ横に顔を出してると、目の前の男の人はえくぼを出してニコッと笑う。




「初めまして。俺は辻井学。ガクって呼んで」

「………」

「怖がらせてごめん。ひなちゃんっていうの?」

「…はい」




優しい口調…。
大丈夫な人かな…。


私はそっと雅の後ろから横にずれる。