ピーッ また、ホイッスル音がなり響いた。 ハイタッチを仲間と交わす、夏川くん す、すごい…! 爽やかな笑顔の夏川くんに きゅんっと心を奪われる。 その一つのゴールから、試合の流れは私の学校のチームがつかみ どんどんと白いネットへ一直線に飛ぶ。 ゴールが入るたびに、女の子たちの黄色い声が聞こえた 私も、近くで応援したい 私も、夏川くんに声を届けたい…――― だけど そんなこと、できるはずがなくって 毎日放課後、こうして教室の窓から覗くことだけ