青年は足の怪我を見るなり傷を舐めた

「な、何して…!?」

「動くと噛むぞ」


こちらに向けた青年の眼差しで私は硬直した。

青年の舌が傷口をなぞる。傷に少し染みる感覚がある。


不思議な感覚……。