「何故逃げる…」


「何故って…」

言葉を続けようとした。だが青年が私の言葉を遮る

「お前に最初から逃げられる筈も無いというのに…」



青年の意地悪な表情は私の鼓動を速くする。



やはり此処は普通の場所じゃない…
まさにファンタジーワールド。