「おい、アホ高槻」 なにがアホだ、なんて心の中で思いながらも抑える。 ちょっと女の子にちやほやされたからって、いい気になるなっ…! 「なによ、」 「リレー、見るんだろ?」 咲斗は、不機嫌そうに聞いてくる。 「見るけど?」 「俺、出るから。俺を見てろよ」 へ?どういうこと…? 頭の上にはてなを浮かべるあたしを見て、一度ため息をはいて、 「わかんねぇのか、アホ。」 って言ってきた。 憎たらしいやつめ!