多分、頭がいっぱいすぎて、知らない間に意識とんでたんだ…。



「早く俺らも帰らねぇと、学校閉まる」



「あ、うん。」



咲斗に続いて、あたしも準備室を出た。



…でも、みんな帰っちゃったんだよね?



「咲斗、あたしのこと待っててくれたの?」



あたしがそう聞くと、先に歩いていた咲斗は、ビクッと反応した。



ず、図星?



「別にお前のこと待ってたわけじゃねぇよ。先に帰ったら、お前1人になるじゃん。」



「俺は別にいいけど、また明日とかにお前に文句言われるのいやだ…「ありがとう咲斗。」


「え?」



「なんだかんだ言っても、待っててくれたんだね。」