うさぎとかめ

★★★★★★★★★★




Side和音











「和音…起きろ。」






頭上から聞こえる低い声ー…




落ち着く……。。。




まぶたをそっとあけると、そこには…………







「うっ……きゃっ!!!」

どあっぷの顔があった。驚いて毛布で顔を隠す。


「この俺が大切な試合なのにでかける直前までぐーすかぴーすかお気楽な奴だ。受験わったばかりでもう受験しなくていい学生じゃねーんだよ!!!そんくらいないきおいの寝方じゃねーか!!!今すぐ起きろ。そして服を着ろ。飯を食え。歯をみがけ」




起きて数秒もたたないうちに毒舌祭りで、正直頭が痛い。


「はっ!!!はい!!!」


でもあたしは歯向かえず、(歯向かったら地獄行きじゃすまない)毛布から顔を出してパジャマのボタンに手をかけた。


まだ朝の5時半の出来事だ。