「ははっ。架宮耶。騙されてるんじゃない?だって、彼女は有名CMタレントだよ。あんたなんか相手にするはずない。こっ…告白も演技なんじゃない?。」
「おい!?そよ!!」
あぁ。架宮耶怒ってるよ。
でも。口が止まらないよ。
こんなこと思ってないよ。
ゴメン。
「なによ!?事実じゃないっ!?あんた、モテるからからかわれてるのよ。」
「はぁ?そよいい加減にしろよ!!」
「所詮、男はみんな顔だわ。あんたもだったのね。架宮耶。それに…」
パシン。
ほっぺたに痛みがはしった。
「いい加減にしろ。いろははそんな奴じゃねぇ。知らねえお前が言うな。」
その通りだよ。
いろはちゃんはそんなコじゃない。
知らないあたしが言うのもなんだけど。
あたし。ダサい。
嫉妬に狂って。
架宮耶を傷つけた。
なにも知らないあたしがいろはちゃんを否定しちゃった。
ゴメンなさい。ゴメンなさい。こんなの思ってないよ。
止められなかったあたしは弱虫だ。
