ダメ?なんて言われたら、断れないでしょ・・・
でも、自分が言ったことだからしょうがないかぁ
「俺と勉強なんて、つまんないけど」
恐る恐る返答した
「そんな、勉強中に楽しかったらサボっちゃうからつまんなくていいよ」
少し、笑いながら言った
「ならいいけど」
「やったぁ。ありがとね。いつできる?」
お馴染みのキラキラ笑顔で顔を近づけてくる
俺は明日以降、学校帰りにおばあちゃん家へ行かなければならないから今日ぐらいかな
「今日しか、ムリかも」
「今日?全然オッケーだよ。帰りにうち寄ってきなよ」
えっ瑠華ん家?
「わかった」
とりあえず、返事をして授業に戻った
授業が終わり、その他の授業を受けて、帰る時間になった
「京也くん、帰ろ」
帰る準備が整った瑠華が言う
「うん」
俺は一人で帰ったことしかないから、何を喋ったらいいのか、わからない
瑠華はこういうの普通なんだろうなって思う
二人で玄関へ向かい、靴を履いてグランドを突き抜けて校門を出る
「瑠華ばいばーい」
遠く離れた女の子が手をふりながら叫ぶ
瑠華はいつでも人気だな

