「今日、暑いね〜」
瑠華は俺を見て言う

俺は少し戸惑ったが
「今日は30度超えるらしいよ」
と、答えた

「そうなんだぁ!私、暑いの苦手」
そう言いながら、しかめつらの瑠華は下敷きで仰いだ

朝の会が始まる前に先生の指示で席替えをした後、俺はいつも通り、休み時間専用の本を取り出して読み出す

隣の席にいた瑠華はすぐに友達のところへ駆けて行った

女子は金切り声をあげて話しをしてる
もう少しボリュームさげようぜと思いながら、充実しない休み時間は授業時間へと変わっていった

教室に先生が入ってくると、みんな急ぎ足で、『ヤバっ』って言いながら席へ着く
ヤバいなら、早く席に着いていればいいのに・・・

「はい、立ちましょう。今から国語を始めます」
「始めましょう」
声を揃えて掛け声をする

1時限目が国語なんて嬉しすぎる
俺は大の国語好きだから

「今日はこの前やったテストを返します。なんと、一人だけ100点がいます。それは、京也君です。皆で拍手を」

先生は満面の笑みで拍手してくれてるが、他の皆はまたかって顔してる