「久しぶりね、諒くん」 女が俺に挨拶して来た。 「あぁ、元気そうだな。ってか、何で転校?」 俺もそれに答えるように… 「えぇ――――ッ!?何でって、ソレ聞く?」 女がちょっと憤慨した感じで。 「マジで今時期に何で転校?」 「もう!!諒くんの為なのにそんなこと言うって、ヒドくなぁ――――い!?」 「はぁ?何で俺が……」 意味分かんねぇし……。 何でコイツが俺の為に? はぁ?全くもってサッパリ!! 「美冬、マジで何で?」 俺は女に理由を訊ねる。