俺様の運命の女神



「なぁ」

「ん?」

「アイツに迷惑かかるかな?」

「………どうだろ。とりあえずは大丈夫だと思うけど」

「何で?」

「この写メの子があの子だって、誰も気づいてないから」

「はぁ?」

「髪は下ろしてるし、眼鏡は掛けてないし、服装はオシャレで可愛いし」

「ッ!!」

「実際、俺も初めはマジで分からなかったし」

「………」

「けど、写メの諒は素手で彼女の手を握ってる」

「………」

「で、ピンと来たってワケ」

「はぁ……」


“可愛い”“オシャレ”とかは俺には分かんねぇが、

まぁ、彬だから分かったって事か。