「俺んち、両親も姉貴もしばらくいねぇんだわ」 「だから?」 「メシ作って?」 「私が?」 「OK?じゃあ、行くぞ?」 俺は女の返事を待たず、女の手を握り強引に自宅に連れ帰った。 あ゛―――――女を連れ帰ったはいいが、何を話せばいいんだ? わかんねぇ―――。 とりあえずソファに座り考えていると、 「あの、この材料ならお湯さえあれば…」 しまったぁ…。レトルトもんばっかだった。 どうすっかなぁ……。