俺は中学まで、“女”のいない世界で暮らして来た。 いわゆる“男子校”ってヤツ。 幼稚部、初等部、中等部に至るまで。 男一色の中で生活して来た。 それなのに、なぜ系列の高等部で無く、共学の高校に通わなければならないんだ? 一体、親父は何を考えているんだ? 俺を殺す気か!? 今日もこうして、 地獄の予鈴に呼び寄せられ 自ら処刑台に上がる気分で登校する。