「ん?南さんがどうしたって?」
「んー……アレの日で体調が悪いらしい」
「へ?」
唖然とする彬。
まぁ、そうだよな。
俺だって今までこんな話題を口にしたことが無い。
「今のは聞かなかった事にして…」
俺は恥ずかしくなって机に突っ伏した。
すると――――、
「あっ、もしもし美冬?今いいか?」
……はっ?!
彬の声に驚いて顔を上げると、彬が携帯で話をしている。
もしかしなくても、相手は美冬。
「あのな?南さん、女の子の日で体調が悪いらしいから気を付けてやって?…ん、諒が心配してるから…ん……じゃあ」
何も無かったかのように電話を切った彬。
……すげぇ……彬。



