薄暗くなり始めたのを感じて。 「そろそろ帰るか?」 「……はい////」 ハニカミながら返事をする風果。 可愛らしくて堪らない。 戸閉をし、鍵を守衛に渡し、 俺らは学園を後にした。 人通りの少ない裏通りを歩いて 彼女のアパートの前へ。 「じゃあ、また明日な」 俺は彼女の頭を軽く撫でて 帰ろうとすると、 ……ん?…………ん?? 振り返ると、 風果が俺の上着の裾を掴んでいた。 「ん?どうした?」 「えっと…その……////」 何か言いたそうな表情で、