「この体質は、生涯変わる事は無い」 「……え?」 「母親、姉貴……そして、風果だけだ」 戸惑い、混乱しているであろう彼女を 愛おしむかのようにギューっと抱きしめ 「俺には……風果だけなんだ」 「……」 「俺のそばにいてくれるか?」 「……」 彼女は無言のまま。 俺もどうしていいのか分からない。 心地良い音楽が流れるだけ。 やっぱり、彼女にとったら重過ぎるよな? 俺は抱きしめる腕をそっと緩めて 彼女の身体をゆっくり離した。 すると―――――、