着いた先は『久世家』…そう、彬の家。 「先輩、ここ…久世先輩のお宅ですか?」 「あぁ」 俺はインターホンを慣らし、 挨拶すると門が解除され、 玄関から彬が姿を現した。 「諒、朝からどうした……って、南さんも一緒か?」 「あっ、はい。おはようございます、先輩」 「彬、上がっていい?」 「ん。あぁ、良いけど…」 彬と共に家の中へ。 彬の部屋に通され、 昨日から今朝にかけての事情を それとな~く、説明すると… 「ちょっと待ってて…」 彬は徐に電話をかけ始めた。