「ん?」 「私……どうしていいのか分からないんです」 「……何が?」 「………」 再び黙る彼女に… 「言ってみ?……ん?」 優しく尋ねた。 すると、 「彼が……彼……が…」 「へ?」 彼?………かれ?……彼!? はぁぁぁあ!? “彼”だと!? おいっ、いつの間に彼氏が出来たんだ? 俺はプチパニックを起こし、 彼女の肩をグッと掴んで、 凄い形相で覗き込んだ。 「彼………って?」