俺様の運命の女神



彼女はギュッと手を握り締めている。

俺に何かを言いたいんじゃねぇか?


俺は優しく……


「理由……言ってみ?」

「………」


黙ったままの彼女。


俺はしゃがみこんで彼女の顔を覗き込んだ。


「ん?怒ったりしねぇよ?」

「………」


彼女は中々言おうとせず、沈黙が続く。

キッチンに緊迫した空気が漂う。



俺は沈黙を破るように…

彼女の腕を掴んで……


「ゼリーでも食おうか?」


置いたゼリーを手に取って、

彼女の手を引き、先ほど座った場所へ。