リビングには土曜という事もあり、
仕事が休みの姉貴の彼氏・陽平さんがテレビを観ていた。
「諒くん、もしかして追い出された?」
「はぁ、まぁ。着替えるところにはいられないでしょ」
「そりゃそうだ」
陽平さんは商社マンで、姉貴とは来春挙式予定。
「もしかして、姉貴に無理やり着せられた?」
「ん?……まぁ、そんなとこ」
陽平さんは黒地の浴衣を着ている。
背がすらっとしていて男の俺から見てもカッコイイ。
「あっ、おそくなっちゃったけど…おめでとう」
「へ?……何が?」
「雪から聞いたんだけど、嫁さん見つかったって。さっきの子だろ?」
「………」
「可愛い子だったな」
「………」
姉貴のヤツ、陽平さんにまで話したのかよ!?
そりゃあまぁ、俺の体質の事は大分前に話してあるが、
けど……アイツの事まで話さなくても…。



