「せ、先輩…」 「ごめん、姉貴のワガママに付き合って?」 「えっ……」 彼女は困惑の表情を見せるが、物凄く嫌がっている素振りでもない。 「飯だけ……な?」 「………はい」 彼女はほんの少し表情を柔らかくした。 俺はそんな彼女の好意に甘える形に…。 自宅に着いた俺ら。 何やら姉貴が母さんに耳打ちしている。 ………本当に大丈夫なんだろうか? 本気で心配になって来る。 すると、姉貴が部屋に荷物を置きに行き、 代わりに今度は母さんが彼女に…。 「お名前は?」 不気味なほどの笑顔を向けて…。