俺様の運命の女神



すると、彼女はゆっくり目を閉じながら…


「ありがとう……ございます」


そう小さく呟いて、俺に身体を委ねた。

………え?

それって……どういう意味?

“大丈夫か?”の答えが“ありがとう”…??

俺は暫く考え、1つの答えを導き出した。

恐らく、彼女の“ありがとう”は…

俺がこうして支えて彼女を安心させてやっている事に対してなのだろうと。

マジで女って……分かり辛い。

けれど、寄り添う彼女の表情を見ると…

さっきとは全然違う安堵した表情をしている。

そんな彼女を見て…

俺はまた抱き寄せる腕に力が入る。

“俺がいるから大丈夫だ”…と。

フゥ~と小さく息を吐き、

水の流れに身を任せながら、暫く彼女を抱きしめていた。