俺は抱き寄せる腕に力を入れると、 彼女は不安からなのか、俺に抱きついて来た。 彼女の身体は震えていた。 気付けばここは結構な深さで、 小柄な彼女には恐怖だったのかもしれない。 ギュッと目を閉じてる彼女が心配になり、 「おい、大丈夫か?」 「………」 俺は彼女の顔を覗き込むが無反応。 マジで……ヤバいんじゃないか? 俺は最悪な事まで考えて… 「おいっ!!……風果!?」 俺は咄嗟に彼女の名を口にした。