結局、子猫は美鈴達のアパートに着いてきてしまった。このまま居座ろうとでもいうのか、美鈴のベッドの上で丸くなっている。その寝姿を見ているとだんだん愛らしく思えてくる。
〈お母さんもああ言っているんだし、狩ってみても良いかな〉
 どうせ私の責任じゃないのだから、美里はそう思って眠っている子猫を抱き上げた。