伊本彩花の遺体が発見されたのは、翌朝のことだった。その遺体は三上響子の時と同じく首を絞めて殺した後に彼女の家の近くにある電信柱に吊されていた。諮問や犯人に繋がる証拠はなく、目撃者もいなかった。
 そして彼女の携帯にも三上響子の携帯に残されていたのと同じメッセージが残されていた。
 捜査本部の垂れ幕に書かれた文字が『女子中学生殺害事件』から『女子中学生連続殺害事件』に変わった。