☆またかよ☆


「玲、起きろや。」
「んー。もぅちょい。」
「遅刻すんぞ!」
起きるのだるいのに頑張って起きた。
ウチは、榊原玲(さかきばられい)。
ウチを起こした奴は、坂城翔(さかきしょう)。
いわゆる幼馴染というやつだ。そして、ウチは奴に恋してる。
急いで着替えて、学校へ。
実は、翔がこの学校に行くの知っててこの学校にはいった。
翔には偶然と言ってある。入学式の時に
「またかよ。」って言われてへこんでたりする。
クラスもまさかの一緒。母親同士は「よかったじゃんか。」なんて
言ってたりする。
ーガラガラガラー
『先生、セーフ』
「アウト。」
うちらは、遅刻する時も一緒。
「またかよ。玲のせいで遅刻やんか。」
「ぅ・・・。面目ない。」
「いつも、それ。」
「へ?」
「なんか、やらかしたら面目ない。」
「・・・・・」
2人で席につく。
1限目、数学。
数式をみると頭が痛くなるのも、翔と一緒。
だから、寝てしまう。
「榊原、坂城。ねてんじゃねぇよ」
こつんー。先生に起こされた。
「翔、まねしないでよ。」
「してねぇよ。」
なんだかんだで、クラスの人気者の2人らしい。
んま、翔が人気者っていうならわかる。
だってだって、コイツはモテモテ。
少し茶髪で長身、脚も細くて・・・・。運動神経がいい。
中学の時も、告られててすごかった。
だから、ウチは怯えてる。
下手に告ってふられるより、この関係が1番いいって。
一緒に何か出来るだけで幸せだって。
「榊原、榊原ー。」
「はぃ。」
「考え事は、問題解いてからだぞ。」
「すみませんでした。」
みんなの笑い声。どうやら、人気者というより
先生にいつも注意をされるから名物になってるだけだ。
「玲、また怒られた。」
「ぅん。」
こいつは、のんきでいいよなー。
人の気持ちも知らないで。あんたの事考えてるのにさ。
ずっと、ぼーと考えてたら・・・・・・
昼休みー。