あの日、言い忘れたこと。






「んだよ、今からダチ来んのに」




兄貴は机の上に置かれていた携帯を取ると、時間を確認してた。





「私も、いていい?」




この日暇だった私は、からかい半分に兄貴にそう聞いた。


無論、許してくれるはずない、
そうやって思ってたし…






「別に、いいけど」



まじー?


兄貴の思いがけない返答に私は驚いた、何となく、予想外…。