それからしばらくして、また柚居が駅まで送ってくれた。 抱き締め合って……ばいばい。 名残惜しくて、何度も振り返って柚居の背中を見送る。 駅の階段で見えなくなるとき、柚居がちらっとあたしを見て手を振ってくれた。 (あ…♪) はっきり見えるように、あたしは大きく手を振り返した。 そしてこの日が、彼女として柚居に会う最後となる……… *