目の前の女性は、私の制服を綺麗に畳むとクローゼットの中へと納める。
「さぁてと。ちょっと時間かかってしまったけど、これからが私のお仕事なわけよ♪」

腕を組みあやしく笑う女性はセクシーさを増す。
「申し遅れたけど…私はブロックルームの案内人ダリア・コールン。まぁ人によっては箱庭案内人とも呼ぶわ。よろしくね。」


「ぶろっくるぅむ?」

首を傾げる私なんてお構いなしに話を続ける。

「とりあえず、部屋へ案内するわ。あなたの番号は……」

と宙へ差し出した彼女の右手にどこからか紙が一枚舞い降りてくる。
まぁ別に今更驚かないけどね……夢なんだし。






「わぁ……やっぱりあいつの部屋ね……。」

かなり落胆した表情。なに?なんだかとっても嫌な予感……。







「案内するわ【1229】ルームへ……」


その言葉に反応したように、いくつも並んでいる扉の一つがぼんやりと明かりを放つ。